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でじもんしゅうき
 DIARY

このページはデジモンに関する妄想的なものを含む考察やバトルターミナルの感想その他、大会情報などを週代わりで更新するものです。
まぁ、平たく言えば一週間の日記みたいなものですね。
意見など、掲示板にお願いします。
Thursday, 12 June,2008
あけましておめでとうございます。
↑何の冗談だったんでしょう(笑)
 
 
さて、今日更新した小説のEpisode...16 [撃墜=SHOOT・down]の中でのワンシーンなんですが、嶋川くんとアグモンが進化したウォーグレイモンXが追撃中に・・、という始まり方をするこのシーン、ちょっと読んでください。
 
両隣を飛び去って行くデジタルワールドの景色を見張りを兼ねて眺める。
「案外変わらないもんだな」
それがウォーグレイモンの、嶋川の感想だった。
広大な森が広がり、その奥に高い山が、そしてその背景を夜空が飾る。
「そうかな、僕は違うと思う」
それがメタルガルルモンの、辻鷹の感想だった。
どこを見渡しても人工的なものが見当たらない。自然そのものが広がる。
しかしメタルガルルモンはかすかに気づいていた。
デジタルワールドはもともと人工の世界だ。
その世界の自然なんて人工の森でしかない。
本当にそうかな?
メタルガルルモンは考え続けた。
自然ってなんだろう。
案外僕たちが考えてるだけのものかもしれないな・・・。
眼を細めて前を向いたメタルガルルモンは飛び続けた。
 
 
いかがでしたか?
わざと暗示的(自称)で終わらせていますが、この二人の考え方の違いは実は私が車で外出していたときの感想です。
 
田んぼを右に、住宅地を左に挟まれた道路を走っていたとき、私はフッ、と思いました。
(ちなみにフッ、というのはロードナイトモンの微笑でもアンドロモンの嘲笑でもありません。そもそも笑いじゃないんですよね)
えっ・・と、そうでした。
そのとき頭によぎったのは“自然の物が眼に入りにくいな”ということでした。
アスファルトの道路。
コンクリートの塀。
整然と並んだ田んぼの稲苗。
遠くに見える巨大な建物、空には飛行機やヘリコプター。
そもそも目の前にフロントガラスがあります。
建造物の奥から見える山も森林再生で造られた山です。
かつてこの辺は(というかどこでもそうなんですが)自然があふれていました。
アスファルトに覆われておらず、空はほぼ180度おわんをひっくり返したように見渡せました。
・・って別に見てきたわけじゃないけどそれくらいは想像つきます。
人間はこんなに地球を覆っちゃったんだなぁ。
そう考えながら私は目の前を横切る線路に目を移しました。
線路の路肩に草が生い茂っていました。
敷き詰められた石の隙間から伸びたそれを見てすこしほっとしましたよ。
ちょっとうれしくなった私はシートに体を沈み込ませました。
次の瞬間電車がやってきて、12両が通過する間、私の目の前から草を遮りました。
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