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DIGITALMONSTER  
X−EVOLUTION   

                          (小説版)
 
                        フルCGアニメの小説版です。
 
10    第9章
さらに大量のデクスドルグレモンが飛び交うレジスタンス拠点。
岩山に隠された洞窟の入り口から赤い閃光がほとばしる。
大量の死体をよけて襲い掛かるデクスドルグレモン。
「ハアァ!!」
[トップガン]で次々とデクスドルグレモンを落とすシルフィーモン。小柄な上に身の軽い彼だからこそ狭い洞窟内で攻撃をかわすことができている。
「押さえろ!!」
 
 
 
その頃海中から蒼い影が現れ猛スピードで飛び立った。
 
そして・・・
 
数体のデクスドルグレモンに囲まれるシルフィーモン。
そらから大量のミサイルが黒い軌跡をのこし拠点に撃ち込まれる。
「うわっ!」
爆発がおこり、シルフィーモンは投げ出される。洞窟内のデクスドルグレモンを全て倒した。
空から大量のミサイルと弾丸をばら撒きながらメタルガルルモンはレジスタンスの拠点入り口に降り立った。出迎えたシルフィーモンに指示を出す。
「おれが時間を稼ぐ!いったん退いて体勢を立て直せ!」
「し・・、しかし・・」
「負傷者も多い!これ以上の戦闘は無意味だ!」
襲い掛かるデクスドルグレモンにミサイルを撃ち込みながらメタルガルルモンが叫ぶ。
「おれもすぐに後を追う!心配するな!」
シルフィーモンは一瞬考え、奥にいる生き残ったマッシュモンたちに指示した。
「大空洞までさがる!無事なものは怪我をしたものに手を貸せ!」
「[コキュートス・ブレス]!」
地面がゆれるほどの攻撃を続けるメタルガルルモンに振り返る。
「奥で・・・待ってます!」
シルフィーモンは深く礼をすると味方の後を追った。
迫り来るデクスドルグレモンを見渡しながらメタルガルルモンは叫んだ。
「今までのぶん・・・。思い切り暴れさせてもらうぞ!!」
全身から放たれた攻撃がデクスドルグレモンを片端から打ち落としていった。
 
 
ドルガモンを連れたウィザーモンは洞窟の内部をゆっくりと進んでいた。
途中振り返ると迎撃に向かったはずのシルフィーモン部隊が怪我人だらけでやってきた。
「ここを越えれば大丈夫だ。あせる必要はない。落ち着いていこう」
 
 
向かってくるデクスドルグレモンをことごとく粉砕したメタルガルルモンはそっと後ろをうかがった。
だれもいないのを確認しるとガトリング砲で残ったデクスドルグレモンを追い込み、[コキュートス・ブレス]を放った。99%のデクスドルグレモンを氷づけにしてメタルガルルモンは洞窟に入った。生き残ったデクスドルグレモンがそれを追った。
 
 
一方森をブースターで進むウォーグレイモンは背中にしがみついたトコモンに、
「この先に普段使われていない隠し通路がある」
と、これからむかう場所ついて話していた。
森を抜けたウォーグレイモンは地面に降りると断崖絶壁に囲まれた湖にやってきた。みおろしたウォーグレイモンは思わず目を見張った。
大量のデクスドルグレモンが入り口を囲んでいた。
出口にはレジスタンスのデジモンが見えた。
「まずい・・。オレが呼ぶまでここを動くな。・・・・・・・・・・返事は?」
「・・ハイ」
「いい子だ」
トコモンをその場に残すとウォーグレイモンは湖に飛び込んだ。
高く上がった水しぶきにデクスドルグレモンの大半が気を取られた。
 
 
デジモンが先を争って大空洞の門をくぐっていった。
「慌てないで!!こっちだ!こっち!」
マミーモンは門の脇に立ってデジモンたちを誘導していた。
「?・・・・へへっ」
マミーモンはドルガモンを連れたウィザーモンを見つけた。マミーモンの前まで来るとウィザーモンは話しかけてきた。
「お前は・・?」
「できるだけひきつけてから撃つ」
「・・・・・。無理は・・・するな」
「へ・・・。お前ほどのむちゃはしない」
 
 
 
 
 
更新日時:
2007/12/15 
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